ようこそハーモウェル和声研究所へ。

 20歳の時、仲間に恵まれたのがきっかけで音楽の道に進む事になりました。譜面もほぼ読めず、ピアノもほぼ弾けず、ギターで鳴らすコードをちょっと知っているだけ。出来ないことだらけ。それでも好きな事だから「出来たらいいな」が「出来るために練習しよう」に変わりました。

 作曲や編曲についても勉強する事が楽しくなり、音楽留学を志すに至りました。素晴らしい先生方に出会い、主に理論や音感の側面から音楽を教わっているにも関わらず、それを通して「人」が伝わってきました。そして、仲間こそが一番大切な先生だった事にも気付きました。

 音楽にハーモニーが生まれると、例えようのない一体感・温もりを味わうことができます。心のつながりが生まれます。人は昔から祭りや祈りの中で声を合わせリズムを合わせてきましたが、現代人にとってもその必要性と効果は変わらないのかもしれません。「Harmowell」という名前は「Harmony」と「Well」を組み合わせた造語です。

  クラシック教育では教わらない「コード」。これはハーモニーを表す記号ですが、同時にアドリブの余地を残したまま音楽するためのカギとなる、20世紀以降の「新しい楽譜」とも言えるコミュニケーションツールです。また、音楽を理論的にとらえる分析ツールでもあります。

  「コード」を共有する事で仲間が増えた。振り返ればそこにハーモウェルがあった。私を含め、みんなの文化レベルが上がった。これからもそうであれば嬉しいなと思います。

 ハーモウェルでは、ハーモニーを声に出して体感し、理論と結びつけてコードをおぼえて行きます。歌の人も楽器の人も分け隔てなく、一緒に歌います。この点は特にバークリー音楽大学と同じです。

 現在ハーモウェルは、自分で探し当てられて足をお運びになられた方、または会員の紹介でいらした方ばかりです。ぜひ一度、ハーモウェルの教室風景を確かめにいらして下さい。知恵と技術を獲得する楽しさ、新しい出会いとハーモニーが待っています。

2010年1月 創立7周年を迎えて

ハーモウェル和声研究所 代表講師 貞國公洋

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